多文化にふれよう

01.モンゴル民族音楽 馬頭琴(モリンホール)&モンゴル琴(ヤタガ)演奏

パルティマ・シルワルさん(ネパール出身、MIA会員)
エルデン・ダライさん(左)(内モンゴル出身、MIA外国人会員)馬頭琴(モリンホール)演奏

こんにちは。エルデン・ダライです。
内モンゴル・シリンゴル地方出身で、内モンゴル大学芸術学院で
馬頭琴(モンゴル語でモリンホール)を学びました。
留学のため来日し、その後、東京を拠点に演奏活動を行っています。

MIAでは、むさしの国際交流まつりや数多くの地域イベントで
馬頭琴の演奏会を行ってきました。
馬頭琴の音色はモンゴルの大自然を思い出させるような
力強さがあります。

またとても繊細で心の奥深くに響いてくるような音色もあります。
本当に馬が走っているようにも聞こえる音色もあります。

モンゴル民族音楽の演奏動画をどうぞご覧ください。

ミーガさん(右)(モンゴル出身)モンゴル琴(ヤタガ)演奏

こんにちは。モンゴル・ウランバートル出身のミーガです。
幼少期からモンゴル琴(ヤタガ)をはじめ、
モンゴル国立音楽舞踊カレッジ・民族音楽学部で琴を専攻しました。
その後、モンゴル国立馬頭琴交響楽団で活動しました。

来日後、日本語を学びながら、日本での音楽活動を開始。
現在、全国各地のコンサートなどで演奏をしています。
コロナ禍で、いろいろなイベントが中止になり、
ヤタガを演奏する機会が少なくなりました。
そのような状況の中、MIAで演奏の機会をいただき、
感謝の気持ちでいっぱいです。

外国人が活躍できる場をつくり、母国モンゴルの文化を
表現する場をつくってくださり、ありがとうございます。
ヤタガの音色をお楽しみください。

聴いてみよう!

曲1 窓にとまった蠅 モンゴル民謡

曲2 スンジドマ モンゴル民謡

曲3 朧月夜

楽器について column

馬頭琴(モリンホール)とは

棹(さお)の先に馬の頭が彫刻してあることから、モンゴル民族を代表する民族楽器です。
馬を家族のように愛するモンゴルの人々にとって、愛着のある特別な楽器です。
弓で弦をこすって音を出す擦弦(さつげん)楽器です。
元々は馬の尻尾の毛や皮を使って作られていました。

モンゴル琴(ヤタガ)とは

モンゴルの伝統的な撥弦(はつげん)楽器で、モンゴルや内モンゴルで演奏されています。
モンゴル琴は2000年前から使われており、歴史的には32種類の琴があるとされていますが、
現在は5弦、13弦、18弦、21弦の琴が使用されています。
モンゴル琴は琴爪(ことづめ)をつけずに、指で直接弦を弾いて音を出すのが特徴です。